ママ友がこわい、を読んでみた。

ママ友がこわい、を読んでみた。

ネットで話題になっていたので、「ママ友がこわい」を読んでみました。

いや~!リアル!なぜママ友とトラブルになるのか…、その心の内の闇がリアルに描かれています。ママ友じゃなくても、女同士のトラブルを経験したことがある人ならわかるかも。

ママ友は自分の居場所の証明

ママ友って、自分の証明、自分の居場所みたいなもの、なんだよね。
↑人によりけりだけど。

特に専業主婦になると、社会との関わりが減ってしまって、役割や自分の価値観を見失ってしまう。 社会のなかで居場所をなくした気持ちになってしまう…。だから、ママ友を作ることで、自分の居場所を作ろうとする。

ママ友がいる、いない。
ママ友が多い、少ない。

そのことが、たったそれだけのことが、自分という人間の存在の証、わたしという人間の価値の証明のように思えてしまって。子供の数が、女としての優劣、そんな感じが、わたしもしていたなぁ。

社会から隔絶された無価値観はひっそりと心に忍び込んでくる

なにせ、自分には何もないと感じてるから、それ以外で自分で自分を認める方法がわからなかった。

独身時代にもっていたはずのプライドや自己の価値観は、社会の中で働く私だからこそあったもの、らしい。子供を産んで、一時的にでも家庭におさまってしまうと、自分には何もない無価値な存在であるように感じてしまう。

それは気づかないうちに、そっと心の中に忍び込んでくる。その当時は、わたしも自分に無価値観があった、なんて思わなかった。

だけれど、お金を稼いでいないことに対する、夫に対する劣等感(専業主婦だからお金使えないっていう気持ち)、夫が疲れたというたびに「私だって外で働けば、あなたと同じぐらいのお給料ぐらい稼いでくるわよ!」と思っていたり。

キラキラした人になりたい!そんな気持ちは、まさに社会から隔絶されたことによる無価値感だったのだと思う。

何年も前のユニクロを着て、ヘアカットですら1~2年に一度というボサボサの髪をひとくくりにしながら子育てに奮闘していたわたしが、キラキラした人にあこがれてしまうのも、当たり前のことなのかもしれない。

みんな居場所が欲しい。

やっと見つけた居場所を奪われたくなくて、他の人を威嚇して、仲良しを過剰にアピールする。居場所がある、とアピールすることで、居場所がない人よりも上なのよ、とアピールする。

とにかく、なんにもないと感じるから、そこにすがりたかった。

輝いていた自分とかけ離れた今の自分をどうしても認められない

子供を産んだことで、独身時代の華やかだった自分とはかけ離れた生活をしてるわけで。

自由に使える時間もお金もない。そのため、専業主婦で子育て中って失くしてしまったものや、自分にないものばかりが目についてしまう。

何年も前のくたびれた服を着て、子供たちを追いかけまわしている自分が、独身時代の自分とはどうしてもかけ離れてしまっている。

「今」の自分を、自分で認めることは、どうしても難しいことだった。こんなのが私じゃない!私はもっと輝ける!と、つい自己否定してしまう。

さて、本書では二人のママが出てくる。主人公のママ、それからいわゆるボス体質のママ。

ふたりの対立が主人公の目線で語られていくのだけれど、この本は実話なのかな?二人のママの対立を読ませるので、ボスママは若干悪役に描かれがち。

でも、どちらのママの目線も平等に描かれているイメージ。この本のおもしろいところは、主人公がボスママを激しく憎み、そこに取り巻くママたちをバカにしつつも「自分もそうだった…」と、完全にボスママと取り巻きを憎めないでいる点。

つらいのは、うまくいかなくなった人間関係と自分の醜さを認めざるを得ないこと

誰しもが、被害者にもなり、加害者にもなる可能性を持っている。自分が被害者立場になったとき、自分の弱さを知り、自分の傲慢さを知り…。

周辺の人間関係がうまくいかないことよりも、自分の醜さを自分で認める過程のほうが苦しいといった点も、本書では描かれている。

主人公ママのように、わたしもこの感情は体験済み。身近な人間関係がうまくいかないことも含めて、Wで精神的なストレスを味わい、どうにもこうにもならなくなる点も非常にリアルで、怖すぎる(笑)

ママ友関係だけじゃない、どこにでもあり得る話

 

二人のママたちも、自分には何もない、といった感情に取りつかれていたのかもしれない。

そんな中で、自分にないものを持っているように見える人がいたら、羨む気持ちや妬ましい気持ちといった、ブラックな自分に飲み込まれてしまうのは、もしかしたら当たり前のことなのかも。

人間、そんなに強くはない。

よそから見たら、誰しもが何でも持っている幸せな人に見えてしまう。でも実際、何事もない人なんていない。相手が自分より幸せに見えて、ぶつかり合ってしまうのもリアルで何も言えない(笑)

しかし、本書で描かれる二人のママたちは、見つけた居場所ですら

「こんな地味な女なんかと、子供が同級生でなければ友達にはならなかった!」

と、ますます「ないものねだり」がエスカレートしていくので、リアルすぎて怖い(笑)

ママ友いじめなんて大人気ない、って思うのだけれどもね。でも実際に起きている話。ママ友に限らず、女性のグループでの関係、誰でも同じ状況にいたら、ブラックな自分に飲み込まれちゃうことは、本当によくあること。

仲良しグループでも、繊細な年齢になると、先に結婚した、先に妊娠した、でブラックな感情がわいてしまうことがあるよね。

子育て中の胸の渇きは、なんとも言えないものがある

わたしは、どちらのママの気持ちもわかる!心の闇がとってもリアル!ボスママが悪役か、というと、どっちが悪いじゃなく、どちらもアリ。

感じ方は人それぞれ。ママ友の考えも人それぞれ。これはわたしの体験を踏まえた感想と、考察です。みんな、幸せなんだけど、心のどこかに、不満と寂しさを抱えて、なんとか、自分を取り戻したいって必死な時期なんだよね。

専業主婦で乳幼児の子育て中のあのときの胸の乾きって、なんとも言い表しようがない。

まさに今、渦中にいる人はもしかしたら、私が書いていることはわからないかもしれない。

わたしは、すでに乳幼児期の子育ては終えていて専業主婦でもない。だからこそ、当時を客観的に振り返ると見えるものがある。

そしてもちろん,価値観は人それぞれ。ママ友トラブルが理解できない人もいるだろうし、ママ友と仲良くやっている人もいる。

あくまでも、私という心の闇にとらわれてしまった母親の個人的意見にすぎませんのであしからず。

 

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