セックスが嫌い

セックスが嫌いです。結婚して、子供もいますが、昔から好きになれません。むしろ嫌いなのだと思います。しかし、夫婦である以上、セックスは避けられません。正直、かなり苦痛です。ネットで検索してみると、「気持ち良さを知らないからセックスが嫌いなんだ。ひとりエッチで、性感帯を開発すればいい」という意見を見て、実際にやってみても、ひとりでしても気持ちよくありません。むしろ苦痛で仕方がないのです。

わたしは思うんです。セックスが嫌いなら、嫌いでいいんじゃないかと。恋愛とか結婚とか、セックスとか子育てとか。人間の生命にかかわることって「嫌い」とか「苦手」とか、なかなか言えないし。嫌いとか苦手とかありえない!という風潮ですけれど。

実際、恋愛が嫌い、苦手、結婚が嫌い、苦手、セックスが嫌い、苦手、子育てが嫌い、苦手って、あると思うんですよ。それで言うと、わたしは子育てが苦手です。

人間の生命に関することだから、嫌いとか苦手とかうっかり口にできない雰囲気だけれど。でも、もっと軽くて良いと思うんですよね。わたし、バナナが苦手なの~って言うぐらい、軽やかな感じで。

わたしは、豚肉と鶏肉と、子育てがニガテです(笑)食べ物と同列で並べちゃってOK!それぐらい軽やかでOKって、わたしは思ってます。

セックスが嫌いなのに、ひとりエッチをしたって好きになれるわけがない

鶏肉は、鳥皮と油のぶよぶよちしたところと、味が嫌いだし、豚肉もにおいと味がきらい。じゃあ、なんで味が嫌いなの?ぶよぶよ嫌いなの?って聞かれても「いや、嫌いだから嫌い…」って明確な理由は言えません。

セックスだって同じじゃないかな。嫌い、苦手なことに理由はない。だから、好きになるためにひとりエッチしたところで、セックスが好きになられるわけがない。

むしろ、苦痛で仕方なくなるのは当たり前のことだし、自分の好みに反して好きになろうとすることも苦痛でしょう。わたしだって「豚肉を好きになれ!おまえは豚肉のおいしさがわからないだけなんだ!」と言われて、毎日豚肉を食べさせられたら、苦痛で苦痛で仕方ありません。

それと「気持ち良さがわからないから、ひとりエッチで体を開発すればいい」というのは、わたしの豚肉を毎日食べるのと、同じ苦痛であるはずです。ひとりエッチをすればセックスが好きになる、なんて、それはしょせん、セックスが好きな人の考え方でしかありません。

食べ物に好き嫌いがあって当たり前です。しかし、セックスに好き、嫌いなどあってはならない。そんな価値観があるから、食べ物の好き嫌いよりも深刻に悩むのだと思います。

わたしは、セックスだって好き、嫌い、苦手はある、そしてそれは食べ物の好き嫌いのように軽やかなものだ、と考えていますから、どうかセックスが嫌い、好きになれない自分を責めないでくださいね、と、まずはお伝えしたいです。

セックスが嫌いだと思う理由

セックスが嫌い、ということに理由がないと書きましたが、実際には理由がある場合があります。

  1. 体に自信がない
  2. 年齢を重ねているのに、セックスの経験が少ない(男慣れしていない)
  3. 処女であることがバレたくない(やらず嫌い)
  4. テレビを見ていたら、うっかり性的なシーンに遭遇してしまい、親から「汚らしい」とか、見てはいけない雰囲気があった
  5. 以前に性に関する強いショックを受けたことがある

セックスが嫌い、という場合、こういった理由があるのではないでしょうか。1~3はいわゆる「コンプレックス」が原因ですよね。当てはまるな、と思い当たる場合には、セックステクニックのレッスンに通ってみるのもおすすめですし、(本から知識を得てもいいけど、本だけだとやっぱり自信はもてないわけで。女性向けの女性によるセックステクレッスンもありますから、そういったところにいってコンプレックス解消を試みてみるのも良いと思います。)体に自信がなければ、エステやジム、パーソナルトレーニングという手段があります。

しかし、コンプレックスではない4,5という理由がある場合。これ、自分では気づいていない可能性があります。あまりにもショックが大きい場合、忘れていたほうが自分にとっては都合が良いので、忘れることで自分を守っている可能性があるのです。

なのでわざわざ思い出す必要はないと、わたしは思っています。思い出そうとすることで、自分にとってイヤな記憶がよみがえってくる可能性があるので、日常生活に影響を及ぼしてくることも考えられます。

なので、思い出せない・気づけないなら、そのままでOK。でも、どうしてもセックスが嫌いという状況を打破したいのならば、思い出してみると状況が変わる可能性は大いにあります。

ただし、その場合はひとりで取り組まず、専門のセックスカウンセラーさんの手を借りることをおすすめします。

良いカウンセラーさんの見つけ方

カウンセリングを受ける際、「自分の体験をもとに」とか「自分の強みを生かして」みたいな「なんちゃってカウンセラー」はダメです。心理学をきちんと学ばれていて、かつセックスカウンセラーとしての経験が豊富な方を選んでくださいね。

  • 自分の意見を押し付けない(カウンセラーの基本姿勢です)
  • 1回で大きな変化を出そうと強要しない(カウンセラーのペースで受け入れさせようとする)
  • 自分にとって受け入れがたい事実を、言葉にしてムリに受け入れさせようとする、ムリに行動させようとする

といったスキルを取らないカウンセラーさんがいいかな、とわたしは思います。今って、精神世界がブームですから、なんちゃってカウンセラーがはびこっています。

自分にとって思い出したくないことを思い出すことは、まさにパンドラの箱。非常に強い心理抵抗がありますし、きちんと心理を学ばれていない、なんちゃってカウンセラーに当たると、自分のアイデンティティをめった切りされるだけで、立ち直ることに時間がかかる可能性が大いにあるんです!(なんちゃってカウンセラーにメンタルを斬られた経験のあるわたしだからこそ、言えるんです。ま、安易になんちゃってカウンセラーに頼った、人を見る目がないわたしがバカだったんですけど。)

カウンセリングって、クライアントのペースに沿うのが基本なんですけどね。なんちゃってカウンセラーさんは、自分の実績のためのカウンセリングなので、とにかく自分の意見を押し付け、自分のペースで話をすすめようとしてきます。

ときには、クライアントの耳が痛いことを言うことが必要な場面もあります。しかし、それはクライアントが聞く耳を持っている場合、聞いて、しっかりそれを受け入れられる心理状態になっているときにこそ(レディネス、と言いますが)言うべきこと。そのようにクライアントの状態をしっかり見極められることが、プロカウンセラーです。

お金はかかってしまうかもしれませんが、最初から1人に決めるのではなくて複数のカウンセラーさんに会ってみて、「この人」と思える人を選んだ方が良いです。人間対人間だから、相性もありますしね。

どうしても、セックス嫌いを克服したいのであれば、専門のカウンセリングを受けてみることもおすすめします。

大切なことは、夫婦で話し合うこと

セックスって好き、嫌いはあっていいと書きました。でも、セックスが嫌いの何が問題って、セックスって相手がいるってことです。ご質問者さまも、既婚者でいらっしゃいますから、セックスが嫌いな自分と、パートナーさんとの関係で悩んでいるわけですよね。

お互いにセックスが嫌い同士のカップルや、独り身であったら、セックスが嫌いであっても特に問題にはならないわけです。

これはもうね、正直にパートナーさんと話し合ってみるしかないです。セックスが嫌いなんて、理解できないかもしれません。そして男性は「セックスが嫌い=自分のセックスが悪い」「セックスが嫌い=愛情がない」と捉えてしまうので、そうではないことを強調して伝えましょう

あなたのセックスが悪いのではなく「セックス」という行為そのものに嫌悪があること、愛情がないのではなくて、愛情とセックスの問題は、自分にとっては別の問題であることを、繰り返し伝えてください。なんども、なんども、心を込めて、相手の目をみて。

すぐに理解はしてもらえないこと、かもしれません。お子さんもいらっしゃることですし「これまで俺とのセックスをガマンしていたのか!」とご主人はショックを受けて…、もしかしたら、それが怒りとして現れてくるかもしれません。

セックスがどうしても嫌いだ、という自分を理解してもらう代わりに、ご主人のとまどいや怒り、理解できない、といった感情も理解して…、受け入れる必要はあると思います。

セックスが嫌いだ、という問題。夫婦で話し合って、どこに着地するのかはわかりません。それはご夫婦によって異なるでしょう。でもね、大丈夫って思います。最初はごたごたするかもしれないけど。愛があれば。信頼があれば。夫婦ってセックスは大切だけど、セックスだけでもないもの。

しかし、敢えてお伝えさせていただきたいのですが、「肌のふれあいが減ると、心の距離が離れる」というのは事実のようです。多くの離婚経験者さんのブログを読ませていただいたのですが、多くの方が「肌のふれあいが減ると、心の距離が離れる」と書いています。

ですので、そういったことは事実としてあるのでしょう。だから、セックスが嫌いであっても、夫婦間で何らかの肌のふれあいがあった方が良いと、わたしは考えます。必要であれば、第三者であるセックスカウンセラーさんを交えて話し合ってみるのも良いかもしれませんね。

セックスが嫌いな自分を責めなくても大丈夫

パートナーとの関係については、他人であり、単なる助産師であるわたしには何も伝えることはできません。しかし、セックスが嫌いであることは、特に何も異常ではないと思うのです。食べ物の好き嫌いと同じ。口にしないだけで、セックスが嫌いだという人は、世の中たくさんいます。

ですから、どうかセックスが嫌いな自分を責めないで、セックスが嫌いな自分を嫌いにならないで、と、このことだけはお伝えしたいと思います。

 

セックスの悩みカテゴリの最新記事